さつき
店のおばちゃん(といってもぼくよりは若いかもしれない)に、おいくつですかと聞かれた。
年齢を聞かれるというのは、2005年にウィスコンシンにいたときがもっとも多かった気がする。気がするというのは、もちろんぼくもいまより12歳くらい若かったのだから確かに若いのだけど。やはりというべきか、日本人(アジア人)は若くみられるという、一般的によく言われていることにぴたっとあてはまる反応が多かったからだ。ビールを飲みに行ってI.D.を見せろといわれたり、歳を尋ねられたりしたこともあったくらいだった。
それから、日本に帰ってきた後も、初めて行く美容院や初めて会うひとに、その後意識しすぎなのか、若くみられることが多いのではないかと(気がする程度だか)おもうようになった。
それが特に近年多くなった。若い!というリアクションが。といって、これは、ぼくに限ってのことではないのではないか。ワカモノが子どもっぽいとかおさないとか、美魔女とか、耳にする。高度経済成長期のころより、きっと、ぜんたいてきに、年齢に比して若く見えるというか年齢と見た目のなんとなくのメジャーがずれてきたのではないかとおもう。
5月になったこととは、まったく、関係ないのだけれど。ズレたメジャーをおもうのである。