みずたまり

はしりながらねむれ

シカゴ美術館

シカゴ美術館朝10時にミシガン・アベニューにあるインフォメーションのチケットブースが開くと聞いて行ってみた。着くと、すでに10人くらいの人がならんでいた。シカゴ劇場などのチケットを求める人が多くここへ来るらしい。水曜日(明日)のブルズ対ウォーリアーズのチケットをここで何とか購入しようというわけだ。ぼくはノース・カロライナの頃からマイケル・ジョーダンを追っかけていてのでジョーダンの全盛期には衛星放送で毎晩NBAを見ていた。特に、贔屓であったルズの選手は漏らすことなく全員知っていた。ジョーダンなきあとの今のブルズは弱くなってしまっているようだ。選手の名前も知らない。でも、やっぱりユナイテッドセンターでジョーダンの像を見てみたいし、当時見ていたようなブルズならではの身びいき過多のチーム紹介も体験してみたい。と、いうわけで並んだ。果たして、最上階のゲーム自体は見にくいであろうと思われる席であったが、$50でチケットを手にすることができた!やったぁ!インフォメーションをでるとすぐに、ダブルデッカー(2階建観光バス)の乗り場があったので一日券を購入$25して乗ってみた。屋根のない2階は風が冷たく、ガイドのマシンガントーク&ジョークにはほとんどついていけなかったが、めぼしいところはすべてまわってくれたので大満足。これはあたりだった!シカゴ美術館の近くでバスを降りた。シカゴ美術館は本日火曜日は無料公開の日であったのだ。ありがたい!こんなことなら『週刊世界の美術館』を持ってくるのだった、残念。こちらで手に入る情報(おみやげコーナーに日本語版の案内を$4くらいでうっている)とわずかながらのぼくの知識でめぼしい作品だけは見落とさずにざっと見て回る。誰の文章だったのかは忘れてしまったが、スーラの「グランド・ジェット島の日曜日」について書いてあるものを読んだことがあるのを思い出した。点描による作品は小宇宙の集合体だというようなことだったのではないかと記憶しているが定かではない。そんなことを重いながら見ていると館内には小学生や高校生とおぼしき団体が少なからずまわっている。作品の前に座ってデッサンをとっている方もあちこちにいらっしゃる。それから、多くの人が写真を撮っている。週に一度の無料公開というのは文化をいかに享受するのかというそのシカゴの態度の表れだろうと思った。貴重な作品を大事に保管し次世代に伝えるということも文化の享受の重要な部分だが、それを身近に感じ、楽しむということも大事な部分だ。若人が楽しみ方を身につけ文化に親しむことができるならば、それはまた次世代への伝達ということも叶うわけだ。シカゴ美術館の収蔵は時代を超え、地域を越え、半端ではないコレクションなので残念ながら有名作品といわれるものに焦点を当ててまわるだけになってしまったのが、残念。