みずたまり

はしりながらねむれ

multico

多文化演劇クラスと初雪目 覚めると、うっすらと雪が降っていました。マディソンではこの冬はじめてのゆきがふりました。ヘッギー先生のすすめでMulticoという授業をのぞかせ ていただきました。これはすごいことです!multicoっていうのはいったい何の略なのかどうなのかそれさえわかりませんが。どうやら、人種・ジェン ダー・災害などありとあらゆる社会的な問題を生徒たちが演劇にして小学校や中学校などで演じるという授業らしいのです。この発想自体が驚きです。生徒たち にもとても人気があるようですが、このクラスはジェリングス先生が一日に一回しか開いていないから定員オーバーでメリエンは今年は受講できなかったそうで す。彼女は絶対来年は受講するんだと言っておりました。教室にはいるとまたびっくり。机は先生のデスクのみ。生徒はクッションに寝そべったり、壁により掛 かったりです。星条旗もありません。すごいことです。近く、小学校でトランスジェンダーの演劇をするそうで、その配役やら内容やらを相談していました。 ジェリングス先生が生徒たちの目をひらき、心をひらき、声を出しやすい関係をつくっているのでしょう。生徒たちの発言がものすごく活発でぼくの英語力では 30㌫くらいしかついて行けませんでしたが、真剣な中にも笑いが絶えない議論をとても羨ましくおもいました。ぼくが見たすべての教室の中でもっとも自由度 が高く、もっとも生徒が生身で、かつあたたかい関係性が生起しているように受け取りました。机がなければそれで自由、寝ころんでいればそれで自由、という 単純さではなく、奥深い豊かさがこの教室には満ちておりました。そしてこの教室が認められているMWHSの懐の広さ、文化度の高さも実感しました。世界は 広い。初雪の本日、ぼくの枠組みがまた更新されました。