日本語クラス@UWマディソン
金
曜日の本日のMWHSは保護者会で学校はお休み。ヘッギー先生にお願いしていたUWマディソンの日本語の授業を参加することになりました。昨夜、マグロイ
ン先生からメールをいただき、授業のある棟を教えていただきました。キャシーはときどき大学で講義をするらしく、キャンパスには詳しい感じです。朝もちゃ
んと送ってくれました。1限はガヤ先生のクラス。大教室でTA(多分全員日本人)の方が6人くらいはいらしたでしょうか。初級のクラスのようです。すすむ
ペースがものすごくはやくて心配するくらいでした。パワーポイントを駆使した授業でございました。2限はマグロイン先生のクラス。2年生。60名ほどだっ
たでしょうか、こじんまりとしたクラス。UWマディソンの日本語クラスが全米屈指になったのはマグロイン先生はじめ優秀な先生がいらっしゃるからからだと
ヘッギー先生はおっしゃっておりました。授業のある教室前で、はじめてマグロイン先生にお会いしました。ラベンダーのニットがとても素敵です。このクラス
にもやはりTAはいらっしゃいます。3名。講義形式ですが、すごくアットホームな感じ。学生たちもかなりできそうです。「~とは限らない」「いいのではな
いでしょうか」などを練習。日本のマクドナルドでの会話の練習などもありました。それから、TAの1人である中村行里(なかむらゆかり)さんのディスカッ
ションのクラスに参加しました。移動中に中村さんに聞いたところによりますと、マグロイン先生の講義が週に3回あって、その内容をフォローする形でこの授
業の場合は3人のTAが学生を3グループに分けて担当しディスカッションの授業(これは毎日ある)で練習徹底していくのだそうです。アメリカの大学の教授
というのはすごい存在のようです。TAをやっているのは大学院生。授業もやって自分の研究活動もあって大変ですねと中村さんに言うと、「そうなんです寝る
時間を削ってでもやらないといけないんです」と。頭がさがります。異国での日本語教育の研究と実践にすくなからずの人が真摯に取り組んでいるわけです。す
ばらしいことです。お昼はひとりでユニオン初体験。これはこれはまたしてもよい体験となりました。午後のはじめは3年生のクラス。プロジェクトで日本人に
インタビューをやってそれをポスターセッションという形で発表するようです。日本語教育でも国語教育でも重なるところはあるんですねぇ。そうそう。1限か
らの授業を参観して強く感じたことは3つ。ひとつは、英語をほとんど使わないで授業が進められていること。日本の英語教育を詳しくは知りませんが、やっぱ
り日本語で解説しつつすすむと思います。かなり違いがあるように感じます。ふたつは、学生がほとんどノートをとらないこと。もちろん会話を重視していると
いうこともありましょうが、日本的に考えるとノートにとって後で振り返りができるようにと思うわけです。学生たちは頭に入れているのでしょうか。みっつめ
は、かなりのスピードですすむこと。TAの中村さんにたずねたら「本当は人数がすくなければ手をかけてあげたいように思うのですが、こちらではとにかくつ
いてこれる学生がついてくればよい。ついてこれない人は趣味でやってねっていう感じでしょうか」と。きびしいなぁ。プロジェクトの授業ではある3人組にイ
ンタビューされました。彼らと話をしていると、相当の意気込みを持って日本語学習をしているようです。留学した学生もいました。その1人が言うには、高校
時代は勉強しなくてもそこそこ勉強はできる方だったが、ここに来たら毎日ものすごく勉強しないとついていけないと。「じゃぁ忙しくて、お酒を飲んだり恋愛
したりするのは難しいですね」というと「忙しいからこそ、お酒を飲んだり恋愛するのが大事なのです」と。充実した学生生活のようです。最後は日本語入門の
クラス。入門といってももうすでに片言では日本語を話し、理解できるようになっています。恐るべし。マグロイン先生をはじめとするTAのみなさんの奮闘ぶ
り、学生たちが一生懸命日本語と格闘している姿は胸にぐっとくるものがあります。UWマディソンの日本語クラスのみなさん本当に貴重な一日をありがとうご
ざいました。美しい夕焼け空のもと、歩いて帰りました。言葉に携わる仕事をしているぼくにとって忘れてはいけない、忘れられない一日になりました。