みずたまり

走りながら睡れ

みずたまり第55回例会

 今回のみずたまり例会は京都から澤村さんと西之原さんをゲストとしてお迎えして行われた。いやー。時間設定のこともあるが、それにしてもちょっとよそゆきのみずたまり例会だったかなぁ。いつものように、池本先生の3選。
◎ 調和とはぶつかりてこそと太郎の目 夕闇にうく太陽の塔  《くみてぃ》
○ りくは今自分の力で泣きやんで砂場へ戻る 山の続きへ  《ゆうこ》
○ 子らのこゑ遠のく夕、夢精せし夢のなかにて鳥の影濃し  《西之原》
 調和とは。1970年の大阪万博のテーマやその時代の状況における岡本太郎太陽の塔の意味が大変重要であるとの考え方を池本先生は強く意識なさっての解釈と講評。上句の内容がよいとのこと。下句はまだ揺れるかとも。メンバーからは上句で言いたいことを言ってしまっていることについての意見があったが、池本先生は背後に大変重要なことを詠んでいるのだからこれでよいとのこと。ぼくはやっぱり違和感あるなぁ。
 りくは。史上最高の互選票6(含池本先生)。まず関係のこと。この歌の関係は親子ではなく、先生と子どもなどではないかとのこと。その上で、いつもの様子と違って「自分の力で泣きやん」だことに気づいている作者。いつもの状況と違う=成長をそこに見たのだ。メンバーの多くも先生も「自分の力で泣きやんで」がよいとのこと。若干の異論もあった。先生は「山の続きへ」を再考すべきと。
 子らの。メンバーからは「遠のく」「夢精」「影」などからどちらかというとネガティブな心象ではという解釈がでた。だが、先生は、そうではなく身体の活力を感じる若々しい歌と。ただし、上句と下句のつきかたはもうちょっとかもということ。「鳥の影濃し」が話題に。先生は、はっきりしないけれど何か強く気になったりざわついたりそういうものであるとのこと。ならば「夢精」との関係はどうなるのだろうとおもった。とはいえ、みずたまりでは滅多にお目にかかれないような歌。
 澤村さんと西之原さんの鋭い批評を聞き、大いに刺激をうけたみずたまり例会であった。その後は、ホタル見物→反省会@ビザール。こちらも大いに盛り上がった。