みずたまり

はしりながらねむれ

みずたまり第57回例会

 颱風がやってきそうな本日午後1時からみずたまり例会がスタート。ぼくは10分ほど遅刻。こばちゃんは50分ほど遅刻(勘違い)。大阪からユウコさん、島根から文さんが参加してくださる。ふくちゃんは業務のため欠席。今回の例会は、議論は議論としてもりあがりつつも非常にスムースに会がすすんでいくという前例を見ない心地よさ。池本先生の解説指導もいつもにもまして冴えわたる!題詠の「橋」にはみなさん思い入れがあり、いい歌が多かった。今回感じたのは読者を意識した歌作りということ。事実そのままが読者の解釈をひろげるときもあれば、事実そのままが読者の解釈のひろがりを妨げることもあるということ。先生がよくおっしゃる「リアル」ということ。これはは事実そのままというのではなく、読者の解釈をひろげさせる表現、読者が身体感覚的にその歌を受けとめることができる表現ということだろう。「心に思ふことを、見るもの、聞くものにつけて、言ひいだせるなり(古今集仮名序)」。作者が何事かに仮託することによって短歌という表現に昇華していくからこそ読者がその世界をひろげていくのだろう。作者の読者意識なくして短歌はありえないのだと改めて感じる例会だった。