みずたまり

はしりながらねむれ

荒天ゆえに

雪3㌢ 朝から仕事。昼前から雪がちらちらしてくる。公式には仕事納め。午後3時からささやかな仕事納め式。帰宅する頃には路面に1㌢くらいの積雪があった。年賀状は年末の負担感のある営みとなっている。が、普段は会うことのない年賀状だけのつきあいの人のことなど思うこともあり、欠かすことはできない。昨年から表も裏もPCでやっつけるため(ひと言は書き添える)、ずいぶん楽にはなった。午後10時過ぎに完成したので、中央郵便局へ行く。積雪は2~3㌢。激しく降っている。こうなると俄然飲みたくなる。つれあいの許可を得、郵便局経由のノーグラン。荒天の時こそ飲みに行きたくなるのだ。とうことで、ノーグランの扉を開くと、お客さんが2名。びっくり。貸し切りかと思っていたのに。こんな荒天の夜にまぁ。店主とお客さんと喋りつつシングルモルトオルヴァルを飲んで帰る。帰りに踏みしめる雪3㌢ほどが妙に心地よかった。雪。リービ英雄が書いていたことを思い出す。カリフォルニアの変化のない天候(まさに陽気さが)が、東海岸の大学生には理解できた日本的な四季の感性?を西海岸の学生に理解させないのではないかと。ぼくは雪があまりすきではない。若い頃は雪が降るということが即田舎であるということの指標のようで嫌さを強くさせた。そういうのはいまはもうないが、交通を考えるとやはり雪は嫌だ。渋滞や早起きや雪かきは大いなるストレスだ。けれど、ノーグランからの帰りには、どうしたことかリービ英雄の文章など思い出し、雪も悪くないかもと思った。3㌢の雪をぎゅっぎゅっとならしつつ歩く。雪の白がほんのりと街をあかるくしていた。