注文していた桐のまな板が届いた。水で濡らすとなんともいえずいい香りである。包丁があたったときのやわらかさも抜群である。まな板は木製にかぎる。
志垣澄幸『鶴の説(つるのときごと)』1983の歌。
還るべきところいづ辺ぞヒマラヤの杉とふ青き炎(ひ)が空に聳つ
夕方、友人と電話でしばらく話をした。今日の青空を家の窓から眺めながら、幽閉というのはこういうことなのではないかと思ったと彼女は言った。落ちついたいや落ちつこうとしている口調であった。
いまなんとなくミラバッシ『
AVANTI!』を聞いている。
ミラバッシのかたくてやわらかい音が身体にしみこむ夜である。