みずたまり

はしりながらねむれ

湖畔の国民宿舎

ゆうぐれベランダのひょろひょろオリーブに小さな花がたくさん咲いている。オリーブの花というのはこういうのだったのだと思うわけである。

仕事で湖畔の国民宿舎へ行った。午後4時過ぎくらいであったのだが、フロント近くにいると元気なお年寄りが集団でどんどんチェックインしていく。そうかと思えば、すでに浴衣に着替えて館内を歩いているお年寄りもいる。平日の湖畔の国民宿舎は意外にもお年寄りに人気があるのだと知ったわけである。

『UP』の今月号に、瀬戸口烈司というひとが「ダーウィン著作は『種の起原』か、『種の起源』か」という小さな文章を載せている。1896年から1988年までにダーウィンの「Origin of Species」の訳本が15種類でているのだが、2つの例外を除いてあとはすべて『種の起原』なのだそうだ。(ほかは、『生物始源-名種源論』1896と松平道夫訳『種の起源』1924)。ちなみに、2009年に光文社から出た本は『種の起源』だったのだそうだ。「起原」と「起源」。まったく気にもとめていない世界があったのであった。