みずたまり

はしりながらねむれ

辨天娘~一年寝かせた「槽汲」~

辨天娘年末のひどい症状から、ずっと酒を飲んでいなかった。年が明けて、本日ただいま新年用に購入していた太田酒造「辨天娘 純米生原酒 槽汲」を開ける。この酒は荒走りである。というと、普通はこの冬つまり2010年12月に瓶詰めされる。ところが、ここにあるのは2010年1月に瓶詰めしたもの。中沢酒店の女将が「実は。。。」と一年間低温で寝かせた槽汲をぽんと出してきてくれた。舌がしびれるほどの若々しさと上層を汲んだ酒の米の力強い濃さが一年の熟成でぐーっとくる。幹が太い感じだ。

時評も佐太郎も。こんなふうに田舎の小さな蔵でつくった酒のように有名でなくても目立たなくてもしっかりくっきりほんまもんでありたい。