みずたまり

はしりながらねむれ

99

greenみずたまり歌会が99回を迎えたのは土曜日のこと。そもそもがいい加減にはじまっていて、酒を飲みながらの歌会が初期は意外と長く続いた。それから、年に10回の歌会を目標にして、さらにそこからしばらくして、第1土曜日昼開催という原則が誕生したのはここ近年のこと。とはいえ、よく続いたものである。みなさんに感謝。

ちかくに、歌の友がいるというのはすてきなことだ。歌の巧拙や経験やもろもろ、好みとか歌風とか違いはある。ただ、それをこえてやはり共通善のごときものに到達するときもあるし、到達しなかったとしても、それでどうということでもない。diversityである。

「だが、なぜおまえは逃げなかったんだ?」
「かつて、わたしもそれを自分に問うたことがあった。(略)現実には、人間は、歩むべき二つの道、一つが善で、一つが悪のどちらかを突然与えられるのではない。人は捕らえられて、どちらかの道にのせられてしまうのだ。最初の一年はーーそう、わしは逃げる原因なんかあるもんかと思った。教会は今までにあちこちで焼かれた。どのくらい焼かれたかはあんたがしっている。だが、そのことは大して意味がない。わしは、もう一月ふみとどまって、事情がよい方向にむかうかどうか見とどけようと思った。それから、ああ、時間というものがどんなに早くすぎ去ってしまうものか、あんたにはわかるまい(略)このわしが数マイル四方にわたって残存した唯一の司祭だということに、突然気がついた、そのことがどういうことか、あんたにわかるかな?」(グレアム・グリーン『権力と栄光』ハヤカワepi文庫p.383) 

Tシャツというのはおおかた、春や夏に買う。
ところが、新しいTシャツである。
なかなかよい。