みずたまり

はしりながらねむれ

もちつづける

毎日新聞の大口玲子さんの文章をよんだ。
よんだあと、すこしずつなんとなくこころにかたまってくるものがあった。

被災地のこと、原発のこと、ひとびとをおもうこと。
何ができるのか、どうすべきか、なぜできないのか、といったことを抱えている。いったいこのざらりとしたものをどうすればいいんだ、と。 

大口さんの文章をよんでから、かたまってきたこととは、そのことで。
このざらりとしているものをいますぐ早期に、劇的に解決したいとおもったり、何かをやってこのざらりとしたものをわすれたり、そんな簡単に解決できることではないということ、それがわかってきた。いまさらながらなのだが。
ぼくにとってはこのことをきれいにすっきりさせようとするのではなく、むしろこのざらりとしたものを抱え続けるべきなのだ、とおもい至った。大口さんの文章のおかげで。
ざらりとしたものを抱えつづける。

それで、だから、歌を詠みたいとおもう。