みずたまり

はしりながらねむれ

ネイティブアメリカン

Lac du Flambeau昨日の午後は、これまたパムさんの母校LUHS高校へ。授業見学をした。パムさん、パムさんの後輩のステーシーさんそれに通訳のカヨさんが通訳についてくださる。高校生の話す英語はまったくと言っていいほどわからない!はじめは、世界事情world studeieのクラスへ。見学ではなく1時間質疑だった。次のドイツ語の授業は通訳なし。先生がゆっくりわかりやすくしゃべってあげてねと生徒たちにいってくれたおかげで、何とかなった。黒澤映画に興味を持っている生徒もいた。見かけは大人でも聞いてくる内容は高校生だなぁっと思っていたら第2次世界大戦についてどう思うかと。もちろん、ぼくは考えをもっているが、英語で説明となると不可能!残念!ぼくの英語能力のことをいって許してもらった。それにしても残念だった。夜は、体験ホームステイのお宅に泊めてもらい、朝9時にはラクドフランボウ公立学校(小中)に到着。ラクドフランボウはネイティブ・アメリカンの保留地域にある学校である。ここには多くのネイティブ・アメリカンがいる。はじめ、ネイティブ・アメリカンだけの学校かと思っていたが、学校をまわるうちにそうではないことがわかった。教職員も白人がほとんど。彼・彼女たちはこのコミュニティーにかなり熱心に参加しているそうだ。マイノリティーのコミュニティーに参加して信頼を得ているということだ。マディソンの高校では放課後や勤務時間外ではサービス労働を一切しないという雰囲気を感じたが、こちらの泥臭さは鳥取の学校と似ているようだ。午前中2クラスに参加。最初は3年生?では名前をカタカナで書いてほしいというリクエストだった。小学校にはラミネーターが頻繁に使われているらしく、それによってぼくたちの書いたカタカナの名前の紙を加工して栞にするそうだ。また、子どもたちはアトラスの地図をもっていた。日本も細かく載っていた。県庁所在地がどうやらすべて載っているらしく、鳥取もちゃんとあった。二つめの授業は5年生。折り紙、じゃんけん、質問攻めで45分があっという間に終了した。マディソンでは小学校に行く機会がなかったが、ミノクワ初日のMHLT小学校に比べるとちょっとやんちゃでフレンドリーな感じか。この地域のネイティブ・アメリカンはオジブエ族なのだそうだ。Dance with wolvesに出てきたのがスー族くらいしかぼくは知らない。情けなさい。このオブジエ族は北米ではかなり大きな種族なのだそうだ。もともとカナダのケベックに多く、カナダ国境に近いこのあたりにも多くいるそうだ。このオブジエ族の歴史についての語り部のような方の話を聞いた。オブジエ族が信じる神というのは天地創造においてまず女性をつくったそうだ。旧約聖書だとはじめにアダムつまり男性が作られるわけだから、このあたりから根本的に世界観が違っているのかもしれない。それから、白・黒・赤・黄色という人種をつくり、白人には火を、黒人には水、赤人(オブジエ族)には4つくらいの管理を、黄色人には空気をそれぞれ扱う責任を任せたそうだ(←うろ覚えなり。不確か。)。オジブエは記述による伝承ではなくオーラルヒストリーだそうだ。さて、そのオジブエはメイプルシュガーやワイルドライスをいまでもとっているそうだ。また、ネイティブ・アメリカンにはカジノが認められていて、その利益は病院や学校の設立、社会福祉に使われているそうだ。実際にカジノも見学させていただく。それほど大きなきらびやかなとは思わなかったが、これで学校や病院が建つのだからそうとうな利益率なのだろう。白人の老人たちの多さに驚いた。パムさんにきいたところ、やることがなく寂しい老人が仲間を求めてやってくるケース、低所得者が一攫千金をもとめてくるケースがあるそうだ。カジノに老人があつまるというのは大きな問題だと後にホストのダズラー父もいっていた。夜はこのオブジエ族との交流パーティーのようなのが学校の体育館であった。伝統的な食事をいただいて、こちらの出し物とオブジエの伝統的な踊りをシェアした。貴重な体験であった。ダズラー父はとてもいい人で、この会にも参加してくれた。帰りにまたいろいろと話をした。昨夜、ビールの話をしていたら、いろんな種類を買ってきてくれていた。帰ると母は昨夜と同様電話。電話が好きなようだ。記念写真をとり、ビールをいただく。母がポップコーンをサラダボール一杯にだしてくれた。ダズラー父とは政治や教育、それに彼の趣味である気功の話を夜11時くらいまでした。