みずたまり

はしりながらねむれ

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

nightmare

おまえこそが邪悪なものなのだ。 知らない間に、太陽の傾く時間が遅くなっていた。まだ明るいようで、でもまたそこになにか暗い気配もひろがりつつあった。影はぼくのからだをこえて伸びていく。 それにしてもぼくは影にじぶんをみるのではなく、影そのもの…

尾崎翠の歌

吹くな風こころ因幡(いなば)にかへる夜は山川とほき母おもふ夜は 尾崎翠/稲垣眞美編『迷へる魂』筑摩書房2004 たまには短歌のことも書こうじゃないか。 というほどでもないのだが。鳥取では書家の柴山抱海(しばやまほうかい)さんが中心になって尾崎放哉…

昼飲み

金曜日は土曜日の編集企画会議に備えて京都へ行った。葵祭はおわったはずだが、いつもにもまして、人が多い感じ。こんなものかなともおもうが、京都の地下鉄から多かった気がするが。いつも通りなのかもしれない。 京都はもう夏の陽気。麻のジャケットを脱い…

リラックマの器

ぼくのともだちに、マイレージ=マイライフを地でいくひとがいる。一緒に飲んだり食べたりすると、ここはまずぼくが払いますといってカードで支払ってマイルをためていく(あとでわりかん)。彼はもともと飛行機や空港が異常なくらい好きなので、飛行機にも…

さつき

店のおばちゃん(といってもぼくよりは若いかもしれない)に、おいくつですかと聞かれた。 年齢を聞かれるというのは、2005年にウィスコンシンにいたときがもっとも多かった気がする。気がするというのは、もちろんぼくもいまより12歳くらい若かったのだから…