みずたまり

はしりながらねむれ

環境が人をつくる

homecoming football金曜日の本日はてんこ盛り。2限と8限にはじめて授業らしい授業を行った。ぼくの担当の多くは英語などの言語系のクラス。本日はハンソン先生のクラス。ぼくがここに来てから彼はぼくのことをすごくよく気にかけてくださっている。ナイスガイである。その彼のクラス。今日はホームカミング最終日なので短縮38分授業。2限ではうまくプロジェクターが使えなかったので、急遽黒板で授業を進める。ハンソン先生もずいぶん助けてくれた。日本では3種類の文字を使っていることなどから入る。黒板にぼくの名前を漢字で書いただけでcool!の声。君たちの名前はカタカナで書くのだよといってひとりの生徒に名前を聞いてカタカナで書いてあげると、他の生徒も自分のを知りたい様子。よって、20人くらい全員に黒板に名前を書かせてそれをカタカナにしてあげる。でもって、ノートに写すように言った。カタカナの筆順はともかく、造形として認識しにくいようで、わずか数文字を写すのも大変そうであった。全員分確認した。ぼくらがロシア語や中東の国の文字を認識しにくいのと同じであろう。それから、言水師匠のもと練習してきた書を書いて見せてあげた。「和」。これは平和っていう意味だというちょっとずれてるかもしれない説明。それから、数名に自分の名前を書かせてあげた。最後にちょっとした質疑で終了。8限は、8世紀や9世紀の国宝の書をパワーポイントで見せた。反応からして、1200年前のものが今なお存在しているということにここの高校生は想像力というか感性が働かないようである。感じ入った様子がない。歴史を持つ国にすんでいるからしらずしらずそれがいかほどの品かよくわからなかったとしてもある種の畏敬をぼくたちはもつことができるのかもしれない。国がもつ歴史の違いなのだろうか。それからは2限と同じ展開。あとでハンソン先生に簡単にコメントをもらったところによると、ここの生徒たちは田舎の生徒でアカデミック(文字の紹介がアカデミックかは疑問の余地がある)なことに興味を持つ生徒が少ないし、パワーポイントでは集中できない生徒も多いから気をつけるように言われる。「learning by doing」がよいのかと聞くと、すくなくともこの学校生とはそれではないと集中できないと言われた。ハリウッド映画のように5分に1回はドキドキするようなことがないといけないのか。5分に1回は活動を入れてみることにしよう。それから、夜はホームカミングのメインイベント(明日の夜はドレスアップしてのダンスパーティーだそうだ)のフットボール試合。相手高校がどこなのかわからないが、とにかく盛り上がっていたし、圧勝した。ハーフタイムではジョージのオープンカー(クーガー1970)を運転してクイーンに選ばれた女子生徒を乗せてグランドを一周した。なかなか貴重な体験であった。