みずたまり

はしりながらねむれ

American Experience

MWHSでの生活も慣れてきました。1限にキングストン先生のAmerican Experienceというクラスを見させていただきました。彼女はオーストラリア出身だということで教室にはオーストラリアの世界地図がはってありま す。この授業は基本的にはプロジェクトの授業です。現在は1950年代のことについて紹介しているということでした。50年代の映画や車やスポーツや政治 などさまざまなことについてまずは先生が紹介し、それを参考にしてプロジェクト(調べ学習)をやっていくのです。本日は、1955年のモンゴメリーベスボ イコットのことについてのビデオを見ました。10月下旬になくなったローザ・パークスの物語を縦糸にしてにNAACPや1950年代のアメリカの状況が紹 介されているビデオでした。公民権運動にとって欠かすことができないとても重要な問題を授業で扱っているというのは至極当たり前のようですが、しかし、日 本ではどうかと問いかけてみると、社会的に重要なことほど扱いが難しいとされているようにも思います。ビデオの後、キングストン先生はローザ・パークスの ことや当時のアラバマ州の法律を紹介していました。とても重要なことを話すときの口調で落ち着いた語り口で生徒たちに語りかけ、投げかけていらっしゃいま した。ぼくは、ビデオの英語も先生の英語も生徒の英語もわからないところがたくさんありました。でも、ローザ・パークスのことについて知っていましたから 授業内容についていくことができました。クラスの雰囲気にただならぬものを感じることができました。授業の内容はもとより、穏やかな先生の表情や態度がと ても印象的でした。偶然なのか、必然なのか、帰りに乗ったバスにはローザ・パークスの顔写真入りのポスターがあり、彼女を顕彰する席がつくられていました (昨日まで乗ったバスには皆無)。これこそがぼくにとってのamerican experience。