みずたまり

はしりながらねむれ

神田やぶそば

神田やぶそば鳥取でもっとも美味しい蕎麦屋(だとぼくが思っていた)がぼくの家の近所にあった。開店した当初からよく通っていた。もともと麺類全般が好きなぼくは、この蕎麦にはまってしまった。ここの蕎麦を食べていくうちに蕎麦の本当の味が分かるようになった。だが、不幸なことにこの「たかや」というそば屋の隣家で火事があり「たかや」はつぶれてしまった。昨年の冬であったと思う。それ以来、鳥取では美味しい蕎麦に出会えなかった。今回のホテルがちょうど「神田やぶそば」の近くなので行ってみた。創業明治13年という老舗中の老舗だけあって店内はなかなかの雰囲気。せいろ(600円)と牡蠣蕎麦(1600円)をいただいた(ちなみに外税だったので+80円)。牡蠣蕎麦にはたっぷり牡蠣が入っていて美味しかった。蕎麦と牡蠣は本当に出会いだ。でも東京の一般的なそば屋と同じで量はめっちゃくちゃすくなかった。せいろもおなじく。独特の淡い緑の麺はせいろは5口、牡蠣蕎麦は6口くらいで食べ終わってしまった。もうちょっと食べたかったな。ぼくのような庶民にとっては高価な昼食が一瞬で終わってしまった。質・量・値段とも満足できた「たかや」を懐かしく思い出した。ご主人はいまどうしていらっしゃるのだろうなぁ。