2010-07-31 佐太郎の大山 歌 佐太郎の第7歌集『群丘』は佐太郎が47歳から52歳の作品がさめられている。鳥取の大山を訪れたのは49歳のとき。**********・大山(だいせん)のなかのみ寺に行くときに水なき谷を幾つわたりつ・若葉せし�摘(ぶな)の林にをりをりにとよもす風の音はきこゆる・大山の蓮浄院はしづかなる縁(えん)にひろげてぜんまいを乾す・ひとしきりとよもす風に大山の蓮浄院の屋根の萱とぶ・ひろびろと山に傾く石の磧(かはら)精進谷に雨しぶき降る**********(「昭和三十三年 Ⅱ大山)