みずたまり

はしりながらねむれ

ロンドン4日め②(ナショナル・ギャラリー、ロンドン大学)

ベイカーのりかえナショナルギャラリージュビリーラインをベイカー・ストリート駅まで帰って来て、今度はベイカールー・ラインに乗りかえます。めざすはナショナル・ギャラリー。チャーリング・クロス駅で降りトラファルガーの出口を出るとすぐです。よく言われるとおり、イギリス人は絵を描くのはそれほどうまくないけれど、絵を集めるのはうまい、というその言葉をもっとも感じられそうなのがこのナショナル・ギャラリー。ここも無料で入れます。10時からの開館なのでちょうどオープンしたての時間です。1£で各国の言語によるこれだけは見落とすな!的なリーフレット(一枚を三つ折りにしてある)が置いてあります。当然、日本語を取ろうとしますと、日本語だけないのです。あらーー。係の人にどこにいけば日本があるのかと聞いたのですが、そもそも在庫がないのだということでした。あきらめて、(『地球の歩き方』と『るるぶ』はもっていましたが)英語版を購入します。といっても、ちゃりんと1£落とすだけです(きっと入れないひともいるとおもいます)。と、それを手にしてみると、見所といっても4つのパートわけのそれぞれに4枚ずつ=16枚しか目玉の作品があがっていません。まてよ。こういうときは、とこれまでの美術館巡り経験のアンテナがピント鬼太郎の髪の毛のようにたちました。まずは、ギフトショップにいけば多くの場合日本語の収蔵ガイドのようなものを売っているのでした。もちろん、それに頼らず、音声によるガイド(3.5£と言っていたような)を借りてもよいわけです。ただ、音声ガイドはものすごく丁寧すぎて「俺たちに明日はない」状態のぼくにとってはちょっと不似合いです。ちょうどギフトショップも入口直ぐにあるので、入ってみました。すると、ありました。ばっちりです。おもしろいことのこのガイド本は、色ツアー、動物ツアー、額縁ツアーなどとテーマによって見所作品を紹介しています。ただ、ぼくとしては、展示室ごとに順に見所作品をならべてほしいとも思ったのですが。とにかく、このガイド本と英語のリーフレットの館内地図とを駆使して鑑賞をスタートさせました。ちょうど月曜日ということもあって、小学生っぽい子どもたちもたくさんきていて学芸員ふうのひとの解説をきいたりしています。人は思ったほど多くなくて、さささっと早く回ることもできました。収蔵品のいちいちをここにはあげませんが、とにかく、ほんとにすばらしかったです。※ハイライトツアー(こちら)。走るように落とさぬように見て回ったとは言え、10時から見始めて出てくることろにはもう12時です。足腰がそうとうに悲鳴をあげています。情けないことですが、これも現実です。さて、どうしようかと思いました。とにかく①座りたい、②時間がない、ということを満たすことができるのはバスしかありません。同時に、ナショナル・ギャラリーでみたかった、ターナーの作品をいくつかみることができたので、テート・ブリテンをあきらめようという気持になってきました。そうなれば、行くのはロンドン大学。ラッセル・スクエアー行きのバスを探して、バス停へと移動します(このあたりバス停がたくさんあるのでバスはほんとに便利です)。

ロンドン大学バスは5分くらい待っていると来ました。バスに乗って、ようやく座れました。ふーっという感じです。腰がそうとうに痛い状態です。それから15分~20分くらいだったでしょうか、ラッセル・スクエアーに着いたので降りました。地下鉄で動いたとすれば、トットナム・コート・ロードですから、そこからロンドン大学まで歩くことを思えば、断然すぐそばで降りることができるわけです。日曜日に来ているので勝手知ったるという感じで、Unionの棟へ行き、アメリカ流にいえばuniversity book store、こちらの表現ではstudent storeへ行きます。やはり言ったところが一番大きなところではなかったのかもしれませんが、アメリカの大学に比べると品数はかなり少ないです。それでもとにかく大学好きなぼくにとってはうれしくてたのしい時間です。スエットと手提げ鞄を購入しました。そうそう、買い物らしい買い物はこれが初めてでした、そういえば。それから、売り場の反対側にはちょっとし机と椅子のある空間があって、学生が食事をとっています。 時間は12時45分くらい。お腹もちょっと満たしておきたい気分です。いろいろなものを食べている学生たちにあって、すくなからずの学生がジャガイモのでっかいのをフォークでたべています。なんだろうなぁと思いながら、売り場にいくと、ベイクドポテトを売っています。イギリスと言えば芋というのは安直すぎるステレオタイプですが、ここまでチップス以外でじゃが芋を食べておりません。ロンドン大学の名物なのか、ロンドンではよく食べるのか、とにかくわからないけれど、食べてみることにしました。缶コーラとベイクドポテト(トッピングにチーズ)で2.5£くらいだったと思います。大きなマグカップくらいのじゃが芋が半分に割ってあってバターとそれからチーズがどっさり載っています。なかなかうまそうです。果たして、やはり、なかなかこれがおいしい!のでした。いや-。食ってみるものです。なにごとも郷に入りては郷に従えです。足腰の疲労は相当ですが、テート・ブリテンはあきらめるとしてもランカスター・ゲート駅のそば、ホテルのそばにあるハイド・パークは是非とも散策したいという気持は変わりません。大学からすこし歩いて、トットナム・コート・ロードあたりまで行って、スタバでさらに休憩し、バスに乗りました。もはや地下鉄に乗る体力は、いや、気力は失せてしまっております。