みずたまり

はしりながらねむれ

第37回例会

ここに例会のことを書くのははじめて。池本一郎先生の選3首は以下の通り。
 ◎振り向きもせずに駅舎へ急ぐ子を運転席で見送る晩夏  〈井〉
 ○日比谷には日比谷の匂い影ゆれる飛び込み台のウルトラマリン  〈荒〉
 ○手を添えてゆっくりマジック滑らせる「ふ・く・し・ま・ゆ・き」は君の名前だよ  〈中〉

 「振り向きも」の歌は「せずに駅舎へ」を「しないで駅へ」と口語的にすること。「晩夏」を再考することなどの指摘もあり。
 「日比谷には」はぼくの歌である(^_^)v。「匂い」について別のことばがあり得るかもしれないがいまのところ許容できると。
 「手を添えて」の歌。「君の名前だよ」は「君の名前よ」に。状況から考えて「滑らせる」はどうかとのしてきあり。以上が池本先生選。
 参加者の互選では3票以上集めた歌がなかった。例会提出締め切り前にも推敲しているが、例会での議論をしながらまだまだことばを考える力が不足していることを感した会であった。