みずたまり

はしりながらねむれ

第38回例会

月1回の開催を目指す例会だが、参加者の事情で今回は昨日(ちなみに今月末に第39回を開催することに決定)。池本一郎先生の選んだ3首。
 ◎ハンガーに掛けていたあれとってくるふりして逃げてもいいんだよね  〈荒〉
 ○問うことをやめてみなさい問うことを腹式呼吸24時間  〈荒〉
 ○言葉さえ汚濁しているずるずるのヒューマニズムは今朝死にました  〈荒〉
ということで、ぼくの歌が選を独占!後にも先にもこういうことはないだろうなぁ。
 「ハンガー」の歌。「掛けていた」を「掛けている」に。「ふりして」は内容からして無理があるかも。「と伝えて」「と言いて」などの方がよいのではないかとの指摘。
 「問うことを」の歌。先生の解釈とぼくの意図が違っているのはさておくとしても、参加者の中でも解釈にかなり困難やぶれがあった。どうしたものか…。
 「言葉さえ」の歌。今回から題詠もはじめた「みずたまり」。「ずるずる」がそれ。いつもの池本評ではABCというランク付けをしめしてくださるのだが、この題詠では「圏外」という新しいカテゴリーが登場。みずたまりはやはり素人集団。腕を上げねば。その題詠の中ではまぁましだったということの選では?。ちなみに参加者の互選最多3票の歌は、
 △たんぽぽの綿毛とべとべあおぞらのない国々のあおぞらのため  〈荒〉
ということでこれもぼくの歌でした。池本評はB。「賞うけする歌だとおもけれどあえてB」だと。「とべとべ」→「とぶとぶ」、「国々」→「人々」がよいのではないかとの指摘。
 今回は、池本選を独占し、いつもなら大量にあるCもなく、まして圏外もないというぼくにとっては11月3日の誕生日プレゼント的追い風参考記録のような会だった。
 また、参加者のこばちゃんの結婚祝のプレゼント贈呈(えらく遅くなってしまった)と県民短歌賞で第3位になった中さんのお祝いをした。ちなみに春から同志社に通っている奈ちゃんも県民短歌賞では佳作に。みずたまりもなかなかよくなってきたのか。いや、ぼくが独占するようではまだまだか。次回の題詠は「じんわり」。