みずたまり

はしりながらねむれ

ユキビル

ゆきびる金曜日。若くして都内の公立大学にポストを得た経済学会のホープ?であるところの若人と飲んだ。いや、若人だけではなくて、若人がもっと若かった当時、同僚であった先輩ともいっしょでもあった。ちょうどいまのぼくの年齢くらいのときに、先輩方は20代のぼくと一緒に働いてくれていたのである。いま思うと寛大であったことだ。

土曜日。もっと若いひとたちと飲んだ。若いなりに、いや、若いゆえに確固たる自己を主張するひともいれば、穏やかに頷く姿が印象的な若人もいた。ひとはどんなふうに変わらずに/変わっていくのだろうかと、自分のことを思った。歩いて帰っていると、ユキビルというのがあった。今度江戸さんがいらしたときにはぜひ記念写真をすすめてみよう。

シュビドゥバーというバーがうちから徒歩5分くらいのところにある。前を通り過ぎてばかりで一度も入ったことがなかった。先日、同僚のアイルランド人のTさんがそのバーの徒歩30秒くらいのところに住んでいてよくいくから行こうと誘ってくれた。果たして、外国人率の高い、喫煙率の高い、常連率のことさら高そうな、値段のものすごく安い、店であった。 Tさんは政治や恋愛やなんでも普通に話せるくらい日本語をマスターしたいと言った。むろん、話したい相手がいるからそう思うのだろうと思った。