みずたまり

はしりながらねむれ

とっとり歌壇@朝日新聞鳥取版3月12日

本日の朝日新聞とっとり歌壇池本一郎選にみずたまりあんの歌がとられていました。みずたまりあんの歌は池本一郎選では三回連続掲載です。祝!
 屋上に積もった雪に足跡を記すためだけに階段あがる
池本評は、「今回も佳作ぞろい」「初投稿の井上作は独自の一首。童心の無邪気さ、踏み跡を残す願い、生の限度が読み取れる。〈だけ〉は抑え、〈記さんために〉ぐらいにしたい」とのこと。生の限度まで解釈が広がるかぁ。なるほどなぁ。池本一郎おそるべし。今回のとっとり歌壇にはまたも植村ゆかりさん(塔)の歌がある。植村さんはみずたまりあんでもないし、面識もないし、年齢や性別も知らないし…、でも毎回注目している。
 くるりくるり一つのこらず回りだす風車ひとつ買われてゆけり  植村ゆかり
池本評、「風車はいっせいに回り、ぴたっと止まる。風の方角や強弱が同じだから。でも不思議、申し合わせた仲間のよう。今その一つが買われていった」。確かにたしかに。日常的風景に対する発見的認識がある。今回のとっとり歌壇池本一郎選を読んで思ったこと:よき歌はよき解釈者との関係の中に生まれる。おおお!まさに社会構成主義。ガーゲンの影響甚大。