みずたまり

はしりながらねむれ

欄干の桜

満開桜欄干桜の話題ばかりになるが、桜。今朝、通勤途中の桜土手の欄干にも桜があることに気づいた(気づきの「けり」的)。本日はめずらしく5時過ぎには勤務完了して、帰りにまた土手を通ると、桜は8時間たっていまが満開!という状態。ひとつの花びらも落ちていない。桜をみながら『伊勢物語』82段「渚の院」の二首を思い出し、また欄干の桜を思った。
 世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし  在原業平
 散ればこそいちど桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき  詠人不知
 欄干の桜は一年中咲いている。でも、その桜が顕在化され、ぴったりくるのは年に数日。桜のシーズンだけだ。せつない。