みずたまり

はしりながらねむれ

表彰式@第56回鳥取県知事賞短歌大会

選者陣講評@表彰式

知事賞の盾本日は第56回鳥取県知事賞短歌大会の表彰式であった。ぼくは知事賞をいただいた。感謝するばかりだ。この日は、みずたまりあんの4名がベスト10位以内入った。これもひとえに池本一郎先生のご指導の賜物だと感じた。感謝。それから、月一度の例会のみならず、私生活でも深いつきあいをさせていただいているみずたまりあんのみなさまに感謝。県で一番の賞をいただいたとは大変光栄であるが、実際のところコンスタントに精県知事賞賞状度の高い密度の濃い歌を量産できている訳ではない。前途ほど遠し。でも、短歌的なるものが生活のベースをしめるようになりつつあるのも事実。自分にチャレンジングにありたいという願望は短歌によって継続して営みつづけることができるかもしれない。今後も精進していきたい。よし!角川短歌賞へ準備をがんばる! 拙作は→

第56回鳥取県知事賞短歌大会 知事賞受賞作品 2005年4月29日
 「右肘の骨」
日曜は何か来るらし右肘の骨がコロコロ異変を告げる
凸凹はどちらも五画の漢字ですわからないことだらけの国です
アガリクスを残して逝った叔父のこと笑う頬にはえくぼがあった
かんかんと霰が落ちる 母を亡くし君がひとりでいるはずの夜
うがいするグラスを持たない左手が落ち着かなくて とりあえず腰へ
ライブには雨がつきもの雨降ってライブ日よりの夕暮れを行く
里芋を剥いている我にタタカイのギセイシャの数ラジオは報ず
雨脚に閉じ込められし軒下で次のことばかり考えていた
からからと空き缶の音遠くゆく地道のページに栞をはさむ
サボテンは窓辺にありて存在の理由を知らず花を咲かせる