みずたまり

はしりながらねむれ

永田和宏@朝日歌壇

3月から永田和宏さんが朝日歌壇の選者をなさるそうだ。そのことの記事が本日の朝日新聞鳥取は日刊しかない)に掲載されていた。「民衆の叙情詩の舞台であり、戦争や社会問題に敏感な新聞歌壇が朝日歌壇。選者に選ばれて光栄です」と。選歌の方針については「戦後は新しさが価値だった。短歌にいかに新しい表現を持ち込むかが大前提だった。でも、新しさはなくても、しっとりと心に響く歌はあるはず。それを注意深く見つめたい」ということだ。読んでがーんときた。さすがだなぁ。そうだよなぁ。「新しさはなくてもしっとりと心に響く歌」これだ!これなんだよなぁ。そして、池本一郎先生からよくきいていた永田さんの価値観=「サイエンスと短歌の二足のわらじを履いてきて良かった。おかげで二つの世界とも視野が広がりました」。これもすばらしい!AかBかという二者択一を強いたり、その方が効率的合理的だと見がちだが、AもBも手放さず抱え持つことでそこでじっとこらえることであるときそれぞれが広い世界として相乗効果を持って立ち上がってくるのだろう。まねできないけどまねしたい。
 ところで、みずたまり例会の短歌提出が迫っている。21日午前10時なり。がんばろう!